法人税の計算・税金対策に関する基礎知識
「法人税等」の内訳と法定実効税率
会社が利益(課税所得)に対して支払う税金は、主に以下の3つの税金から構成されています。これらを総合した実質的な負担率を「法定実効税率」と呼びます。
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1. 法人税(国税)
会社の所得に対して課される税金。原則23.2%(大企業)ですが、中小企業の年800万円以下の所得に対しては15%の軽減税率が適用されます。
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2. 法人住民税(地方税)
都道府県と市区町村に納める税金。「法人税割(法人税額を基準に計算)」と「均等割(赤字でも定額でかかる)」があります。
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3. 法人事業税・特別法人事業税(地方税)
地方自治体の行政サービスを利用する対価として納める税金。法人事業税は支払った翌期の損金(経費)に算入できる特徴があります。
中小企業(資本金1億円以下)のメリット
日本の税制では、資本金が1億円以下の中小企業に対して様々な優遇措置が用意されており、税金が安くなりやすい構造になっています。
軽減税率の適用(年800万円以下)
所得が年間800万円までの部分について、法人税率が本来の23.2%から15%に軽減されます。これにより、利益が少ない段階での実効税率は約21%〜25%程度まで下がります。
交際費の損金算入の特例
大企業は原則として接待交際費を経費(損金)にできませんが、中小企業は年間800万円まで全額を損金算入でき、税金を抑えることができます。
欠損金の繰越控除
赤字が出た場合、その赤字を最大10年間繰り越し、翌年以降の黒字と相殺することができます。大企業は所得の50%までしか相殺できませんが、中小企業は全額(100%)相殺できるため、強力な節税になります。